新規上場申請のための有価証券報告書
(Ⅰの部)
株式会社ピーバンドットコム
目次
頁
表紙
第一部 企業情報 ……… 1
第1 企業の概況 ……… 1
1.主要な経営指標等の推移 ……… 1
2.沿革 ……… 3
3.事業の内容 ……… 4
4.関係会社の状況 ……… 7
5.従業員の状況 ……… 7
第2 事業の状況 ……… 8
1.業績等の概要 ……… 8
2.生産、受注及び販売の状況 ……… 10
3.対処すべき課題 ……… 11
4.事業等のリスク ……… 13
5.経営上の重要な契約等 ……… 16
6.研究開発活動 ……… 16
7.財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 ……… 17
第3 設備の状況 ……… 20
1.設備投資等の概要 ……… 20
2.主要な設備の状況 ……… 20
3.設備の新設、除却等の計画 ……… 20
第4 提出会社の状況 ……… 21
1.株式等の状況 ……… 21
2.自己株式の取得等の状況 ……… 28
3.配当政策 ……… 28
4.株価の推移 ……… 28
5.役員の状況 ……… 29
6.コーポレート・ガバナンスの状況等 ……… 31
第5 経理の状況 ……… 38
1.財務諸表等 ……… 39
(1)財務諸表 ……… 39
(2)主な資産及び負債の内容 ……… 68
(3)その他 ……… 69
第6 提出会社の株式事務の概要 ……… 70
第7 提出会社の参考情報 ……… 72
1.提出会社の親会社等の情報 ……… 72
2.その他の参考情報 ……… 72
頁
第二部 提出会社の保証会社等の情報 ……… 73
第三部 特別情報 ……… 74
第1 連動子会社の最近の財務諸表 ……… 74
第四部 株式公開情報 ……… 75
第1 特別利害関係者等の株式等の移動状況 ……… 75
第2 第三者割当等の概況 ……… 76
1.第三者割当等による株式等の発行の内容 ……… 76
2.取得者の概況 ……… 77
3.取得者の株式等の移動状況 ……… 78
第3 株主の状況 ……… 79
[監査報告書]
【表紙】
【提出書類】 新規上場申請のための有価証券報告書(Ⅰの部)
【提出先】 株式会社東京証券取引所 代表取締役社長 宮原 幸一郎 殿
【提出日】 平成29年2月3日
【会社名】 株式会社ピーバンドットコム
【英訳名】 p-ban.com Corp.
【代表者の役職氏名】 代表取締役 田坂 正樹
【本店の所在の場所】 東京都千代田区五番町14番地 国際中正会館10F
【電話番号】 03-3261-3431(代表)
【事務連絡者氏名】 取締役 CFO 上田 直也
【最寄りの連絡場所】 東京都千代田区五番町14番地 国際中正会館10F
【電話番号】 03-3265-0343
【事務連絡者氏名】 取締役 CFO 上田 直也
第一部【企業情報】
第1【企業の概況】
1【主要な経営指標等の推移】
回次 第10期 第11期 第12期 第13期 第14期 決算年月 平成24年3月 平成25年3月 平成26年3月 平成27年3月 平成28年3月 売上高 (千円) 1,200,532 1,287,229 1,515,553 1,684,295 1,717,051 経常利益 (千円) 77,031 61,327 84,560 70,584 67,948 当期純利益 (千円) 60,447 41,656 51,029 48,804 61,563
持分法を適用した場合の投資利益 (千円) - - - - -
資本金 (千円) 34,000 34,000 34,000 34,000 34,000 発行済株式総数 (株) 680 680 680 680 680 純資産額 (千円) 51,030 50,105 121,919 126,757 188,320 総資産額 (千円) 447,047 415,414 466,673 502,268 472,485 1株当たり純資産額 (円) 75,044.96 73,684.77 179,293.57 62.14 92.31 1株当たり配当額
(円)
62,619.44 - 64,656.28 - -
(うち1株当たり中間配当額) (-) (-) (-) (-) (-) 1株当たり当期純利益金額 (円) 88,893.30 61,259.26 75,043.43 23.92 30.18 潜在株式調整後1株当たり当期純利
益金額
(円) - - - - -
自己資本比率 (%) 20.9 22.3 26.1 25.2 39.9 自己資本利益率 (%) 154.5 82.4 59.3 39.3 39.1
株価収益率 (倍) - - - - -
配当性向 (%) 70.44 - 86.16 - -
営業活動によるキャッシュ・フロー (千円) - - - 44,355 48,294 投資活動によるキャッシュ・フロー (千円) - - - △23,927 17,403 財務活動によるキャッシュ・フロー (千円) - - - △48,050 △29,584 現金及び現金同等物の期末残高 (千円) - - - 146,137 182,244 従業員数
(人)
7 8 14 15 16
(外、平均臨時雇用者数) (9) (13) (6) (10) (9)
(注)1.当社は連結財務諸表を作成しておりませんので、連結会計年度に係る主要な経営指標等の推移については記 載しておりません。
2.売上高には、消費税等は含まれておりません。
3.持分法を適用した場合の投資利益については、関連会社が存在しないため記載しておりません。
4.当社は、平成28年8月15日付で普通株式1株につき5株の株式分割を、平成28年11月10日付で普通株式1株 につき600株の株式分割を行っております。第13期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり 純資産額及び1株当たり当期純利益金額を算定しております。
5.潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。 6.株価収益率については、当社株式は非上場であるため、記載しておりません。
7.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数(パートタイマー、人材会社からの派遣社員)は、年間の平均人 員を( )外数で記載しております。
品取引法第193条の2第1項の規定に準じて、新日本有限責任監査法人の監査を受けておりますが、第10 期、第11期及び第12期の財務諸表については当該監査を受けておりません。
9.当社は第13期よりキャッシュ・フロー計算書を作成しておりますので、第10期、第11期及び第12期のキャッ シュ・フロー計算書に係る各項目については記載しておりません。
10.当社は、平成28年8月15日付で普通株式1株につき5株の株式分割を、平成28年11月10日付で普通株式1株 につき600株の株式分割を行っております。
そこで、東京証券取引所自主規制法人(現 日本取引所自主規制法人)の引受担当者宛通知「『新規上場申 請のための有価証券報告書(Ⅰの部)』の作成上の留意点について」(平成24年8月21日付東証上審第133 号)に基づき、第10期の期首に当該株式分割が行われたと仮定して算定した場合の1株当たり指標の推移を 参考までに掲げると、次のとおりとなります。
なお、第10期、第11期及び第12期の数値(1株当たり配当額についてはすべての数値)については新日本 有限責任監査法人の監査を受けておりません。
回次 第10期 第11期 第12期 第13期 第14期
決算年月 平成24年3月 平成25年3月 平成26年3月 平成27年3月 平成28年3月 1株当たり純資産額 (円) 25.02 24.56 59.77 62.14 92.31 1株当たり当期純利益金額 (円) 29.63 20.42 25.01 23.92 30.18 潜在株式調整後1株当たり当期純利
益金額
(円) - - - - -
1株当たり配当額
(円)
20.87 - 21.55 - -
(うち1株当たり中間配当額) (-) (-) (-) (-) (-)
2【沿革】
年月 概要
平成14年4月 株式会社インフローを資本金1,200万円で東京都新宿区矢来町に設立 平成14年10月 第三者割当により、資本金3,400万円に増資
平成15年4月 プリント基板ネット通販サイト「P板.com(ピーバンドットコム)」本格運営開始 平成16年5月 無料パターン設計CAD「CADLUS X」ダウンロード開始
平成16年10月 本社を東京都新宿区二十騎町に移転 平成16年11月 設計サービス開始
平成17年12月 実装サービス開始
平成18年5月 本社を東京都新宿区市谷田町に移転
平成18年8月 無料パターン設計CAD「CADLUS XⅡ」ダウンロード開始 平成20年1月 プライバシーマーク取得 登録番号:10580063(05)号 平成21年12月 ISO9001認証取得、ISO14001認証取得
平成22年3月 本社を東京都千代田区五番町14番地に移転 平成24年6月 株式会社ピーバンドットコムに社名変更
平成25年7月 電子工作コンテスト後継イベント『GUGEN(ぐげん)』開催(年次開催) 平成26年10月 筐体・パーツ製造サービス開始
平成27年6月 対面相談サービス「基板コンシェル」開始 平成28年5月 ハーネス加工サービス開始
平成28年5月 プリント基板関連の技術啓蒙サイト「@ele(アットマーク・エレ)」開設
3【事業の内容】
当社は、「開発環境をイノベーションする」という経営スローガンの下、電子機器産業のエンジニアの開発におけ る課題を解決するために、主にEコマース(インターネットを基盤とした流通)を利用した通信販売によって、あら ゆる電子機器に使用される主要部品の一つであるプリント基板を、国内の製造業を中心とした顧客に対して販売して おります。
当社が扱うプリント基板とは、自動車、テレビ、スマートフォン、医療機器など、あらゆる“電子機器”に使われ る主要な部品です。創業当初は、製品開発の工程の中でも一部にあたるプリント基板製造の市場に対してビジネス展 開を行っておりましたが、現在では、基板を製造するためのデータの設計や、完成した基板への部品の実装、電子機 器などを収めるケース(筐体:きょうたい)の製造等、基板製造の前後の工程においてもサービスを展開しており、 製品開発の上流から下流まで、幅広いサポートを行っております。当社のインターネットを窓口としたサービスは、 Webサイト上で注文手続きが完結し、少量・短納期の注文に対しても柔軟な対応が可能であることなどから、中小・ ベンチャー企業にとって利用のしやすいモデルであり、これまでメインの顧客層となっておりました。近年では、大 手企業からの注文も拡大しており、業界において長年にわたりEコマースの形式でサービスを展開している企業とし て、これまでの実績と対応への信頼を得ております。
なお、当社はプリント基板のEコマース事業の単一セグメントのため、セグメント別の記載を省略しております。 当社の展開する事業概要・特徴は以下のとおりになります。
(1)事業の概要
①プリント基板のEコマース「P板.com」
当社は、プリント基板のEコマースである「P板.com」の運営を行っております。
「P板.com」では、顧客が当社Webサイト上で注文したい基板の仕様を選択すると、国内又は海外の提携仕入先 の中から最適な価格・納期・品質で製造できる工場が自動選定され、4つの納期のコースに合わせた見積金額が 提示されます。顧客は提示された見積・納期の中から選択し、プリント基板を注文することができます。当社で は、注文時に顧客から提示された基板の設計図をカスタマーサポート部にて確認した後、ただちに、見積時に選 定された提携仕入先へシステム上より発注を行う仕組みとなっております。工場では、通常2、3日以内に製造 が完了し、国内では工場からの直送により、海外からは一度国内の物流拠点を経由した上で、顧客の手元に届け られます。
事業のサービス別分類は、下記のとおりであります。 サービス分類 説明
設計
顧客から支給される「電気信号の流れを表した回路図」に基づき、基板を製造するため のデータを、CADソフトによって設計します。
製造
顧客から支給される基板製造用データ又は当社の設計サービスにより設計した基板製造 用データに基づき、実際の基板を製造します。事業の主力部分です。
実装 完成した基板に、電子部品を配置し、はんだで接続します。
その他
基板へ電子部品を実装する際に必要となる専用治具「メタルマスク」の製造、筐体の製 造、部品実装済み基板や外部装置などを接続する電線(ハーネス)を加工するサービス等 があります。
②エンジニアに向けた技術情報サイト「@ele(アットマーク・エレ)」の運営
プリント基板を扱う技術者のすそ野を広げるためのインフラ整備にも力を注いでおります。IoTの広がりに伴 い、IT・エレクトロニクス業界のみならず、異業種による電子機器の開発需要が増えているため、エンジニアに 向けた技術情報サイト「@ele(アットマーク・エレ)」をリリースし、主に若手エンジニアの育成の後押しを行っ ております。技術サイトを運営し専門的な情報を配信することで、当社への信頼度を向上させるともに、当社サ ービスの広報活動も平行して行い、当社サービスの利用へと繋げております。
③エンジニアの登竜門「GUGEN(ぐげん)コンテスト」の運営
電子機器業界の持続的な発展のためには、電気・電子エンジニアの人口拡大が不可欠と考えております。その
ります。当社のこのような活動は、メディアでもたびたび取り上げられ、当社の広報も兼ねた活動となっており ます。
(2)プリント基板のEコマース「P板.com」の特徴
①試作開発に特化した新しい料金体系の提示
エンジニアは限られた予算で、製品開発の試作(プロトタイプの作成)を行っており、その際にプリント基板 発注時に掛かる高額なイニシャル費用(初期費用)が必ず発生していました。試作は1回だけでなく、2回3回と 繰り返しながら製品に磨きを掛けるのが一般的であり、その際に毎回イニシャル費用が発生し、エンジニアの悩 みの一つとなっておりました。
そこで当社は、「異種面付工法」(※1)により、イニシャル費用を大幅に効率化した上で、基板製造費用に 全てを含めた料金体系を提示し、当時の一般的なプリント基板製造の相場から大幅に安く提供を行うことで、実 績を拡大してまいりました。
※1 異種面付工法:定格サイズ(4~5m四方)の材料で一種類の基板のみを製造する従来の方法に対し、複数 種類の基板を共に製造する工法。材料を余すこと無く使用でき、試作等で少量の基板が必要な場合に有用。
②効率的な受発注管理の仕組み化
当社のプリント基板のEコマース事業では、受発注管理を効率化し、顧客から注文を受けて製造・仕入・出荷ま で、迅速な対応を実現しております。電子機器の根幹を支える「プリント基板」は高度にカスタマイズされた製 品ですが、基板を構成する部品は規格化されたものであることから、当社ではこの点に着目し、システムによる 効率的な受発注の仕組みを実現しております。
基板仕様を汎用標準化して顧客が希望するプリント基板をインターネット上で直販する仕組みを「P板.com」サ イトにおいて展開し、仕入・発送まで大幅にスピードアップして、商品を迅速にエンドユーザーに直接お届けし ております。商品の仕入・販売に関しては、店舗・営業所を保有せず、顧客からの受注機能、仕入商品の発注機 能、商品の入出荷管理機能及び電話による顧客サポート機能を、本社に集約しており、受発注管理のほぼ全てを 仕組み化し、インターネットを通じて仕入・販売を行っております。
③利便性の高い見積・注文システムの構築
製品の開発・研究を営む企業において、購買に時間をかけることなく商品を仕入れることが重要視される傾向 にあります。カスタムメイド品であるプリント基板は購買金額に占める割合が低い一方で、購買までの製造を依 頼するプロセスに基板製造業者との対面やりとりが不可欠であったため、見積取得にも時間が掛かり、また人を 介すことで費用も高く提示されていました。当社は、その課題を解決するために、インターネット環境があれ ば、いつでもどこでも瞬時に見積が取得出来る「1-Click見積」システムを当社WEBサイト上に設置し、電気・電 子エンジニアの基板開発の見積取得時の煩わしさから解放いたしました。
④広範に渡る顧客層
Eコマースを利用した販売形態を採用することで、従来の対面販売型業者と比べ顧客の発注の敷居を下げること で、国内の大手企業、中小製造業、学校・研究開発機関、個人まで、様々な顧客属性から利用されております。 その結果、大学・高専/研究機関など公的機関、国内大手セットメーカーやそれを支える電子部品の中堅・中小企 業などの法人、さらに個人事業主に至るまで試作開発案件を取り込み、累計取引者数1万8千社を超える幅広い 顧客から支持を得て、受注を獲得してまいりました。現在では、電子部品を受注生産する際に求められる「品質 基準の維持向上」及び「納期遵守の徹底」を最優先に対応することで信頼度を高め、大手企業・中堅企業を中心 に販売を拡大しております。
⑤ファブレスによる優良な仕入先との関係構築
当社は、自社工場を持たない、いわゆるファブレスでの運営を行っております。仕入先については、一社に依存 すること無く、国内外の複数の仕入先と提携することで、安定した製品の供給と、顧客の要求に沿った、より競争 力のある商品を提供しております。
⑥効果的なマーケティング
マーケティング活動として、リスティング広告、SEO対策、業界専門紙への広告出稿からの見込顧客獲得活動を 主体に、電気・電子業界の展示会(年に5回)への出展で、幅広い層の顧客へ接触しております。また新規見込顧 客獲得では既存顧客からの知人紹介による獲得が全体の4割近くを占めることから、現利用顧客へのサポート体 制の充実も重要視しております。具体的には、顧客毎に属性、基板の利用用途、基板の仕様等をまとめた「顧客 データ台帳」を作成し、顧客毎のニーズに応じたサポートを展開しております。
顧客に対するアプローチは、無料のメールマガジンやインターネットを通じた広告の掲載及び技術雑誌などの マスメディア媒体によっており、各手法を組み合わせることにより、新規獲得、追加販売並びに離脱防止に努め ております。無料のメールマガジンでは、顧客の開発・設計ノウハウを磨く情報等を発信し、若手エンジニアの 育成の後押しを行い、当社のファン化を図っております。
さらに、開発に役立つ情報やノウハウを学べる無料講習会「P板.com技術セミナー」や、開発の際に必要なソフ トウェアであるCAD利用方法を学ぶ「CAD講習会」を当社セミナールームや名古屋・大阪等で定期開催して顧客の 技術向上をサポート、当社への囲い込みを行っております。
⑦取扱う商材の拡大
プリント基板の中でも、取扱いやすさから様々な製品に採用されているリジッド基板(※1)を主軸として、 フレキシブル基板(※2)、アルミ基板(※3)、リジット・フレキシブル基板(※4)などの商材を取り扱っ ております。近年では、スマートフォン、ウエアラブル機器、IoT(モノのインターネット)関連機器に需要の高い フレキシブル基板のサービスを順次拡大しております。
※1 リジッド基板:柔軟性のない硬質な材料をベースとした基板、電化製品に主として使用されている
※2 フレキシブル基板:薄く柔軟性のある材料をベースとした基板、ウエアラブル機器やスマートフォン等に 使用されている
※3 アルミ基板:リジッド基板にアルミ材を合わせ放熱特性を高めた基板、照明機器などによく使用されてい る
※4 リジッド・フレキシブル基板:硬質な材料と薄く柔軟性のある材料とを複合した基板
(3)今後の事業拡大の方向性について
当社は、電子機器の主要部品であるプリント基板の取扱いを中心として事業を展開しておりますが、製品開発 の初期段階であるアイデア(構想)から、市場への製品リリースまで、全ての工程に対してのサポートを行って まいります。現段階ではプリント基板のEコマース事業「P板.com」が収益の柱となっておりますが、「@ele」や
「GUGENコンテスト」の拡大、また、平成28年12月にサービスを開始したハードウェア開発のためのクラウドソー シングサービス「GUGEN Crowd」(https://crowd.gugen.jp/)の活用を本格化させていき、事業としての収益性 を拡張していく方針です。製品開発に対する一連のサポート体制を「GUGENプラットフォーム」と総称し、取組を 行っております。
[事業系統図]
4【関係会社の状況】
該当事項はありません。
5【従業員の状況】
(1)提出会社の状況
平成28年12月31日現在
従業員数(人) 平均年齢(歳) 平均勤続年数(年) 平均年間給与(千円)
17(8) 38.29 3.7 5,221
(注)1.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数(パートタイマー、人材会社からの派遣社員)は、最近1年間の 平均人員を( )外数で記載しております。
2.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。
3.当社は、プリント基板のEコマース事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しており ます。
(2)労働組合の状況
現在、当社において労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。
第2【事業の状況】
1【業績等の概要】
(1)業績
第14期事業年度(自 平成27年4月1日 至 平成28年3月31日)
当事業年度における世界経済は、利上げを実施した米国では緩やかな回復が維持され、欧州でも堅調な個人消費 により底固く推移しました。一方、中国をはじめとした新興諸国では成長鈍化が長引くなど、全体として不透明感 が広がりました。国内経済におきましては、経済対策・金融政策の効果により企業収益や雇用回復の兆しが見える ものの、円高・株安等の金融市場の変動や、新興国の景気下振れリスク等により、景気の先行きは不透明なままと なっております。その中で電子工業の状況は、スマートフォン等の通信機器や、液晶テレビ等の映像機器等、民生 用電子機器の需要が低迷していることにより、それらの中身を構成する電子部品の輸出等に影響が出た他、当社が 所属する電子回路基板産業も横ばい(微増)がより顕著となりました。
このような状況の下、当社ではこれまで培ったウェブ・マーケティングのノウハウや実績を基に、Googleや Yahoo!等の検索エンジンにおいて、顧客がプリント基板に関連するキーワードをインターネット検索した際に、検 索結果で当社のウェブサイトが上位に表示されるようにする「検索エンジン最適化(SEO対策)」の取り組みや、 同検索エンジンが販売する「インターネット広告(リスティング広告)」への出稿を主軸として、新規会員登録の 獲得活動を積極的に展開致しました。また、当社ウェブサイトのリニューアルを行い、訪問客が目的のページを探 しやすくなるようにメニューの見直しや、注文までのフローをより分かりやすくする等の改善を行いました。
その他にも、新たな取り組みとして、これまでのメール・電話のみをインターフェースにした営業窓口から、
「顧客との対面による接点」を重視した施策への拡大をしてまいりました。当社の専門技術スタッフと対面で相談 が出来る対面窓口「基板コンシェル」の設置、当社が所属する業界の大規模な展示会への出展や、当社主催による サービス導入セミナー、技術セミナーやイベント(電子工作コンテスト「GUGEN(ぐげん)」)の定期開催等、積極 的に展開致しました。
これらの施策を実施したことにより、第14期事業年度中に4,413名の新規会員登録(リード顧客)(※1)を獲 得し、第14期事業年度末現在の会員登録数は40,407名となりました。
以上の結果、第14期事業年度の売上高は新規顧客の増加により1,717,051千円(前期比1.9%増)となりました。 営業利益は内部体制強化による給料手当等の増加で59,630千円(前期比5.9%減)、経常利益は前年並みの67,948 千円(前期比3.7%減)、当期純利益は保険解約益の計上があり61,563千円(前期比26.1%増)となりました。
なお、当社はプリント基板のEコマース事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しており ます。
(※1)新規会員登録(リード顧客):当社サービスの無料の会員登録をすると、メールマガジンの購読や、設計 CADのダウンロードが無料で行える。登録することで、当社は顧客リストを獲得でき、注文に向けた営業ア プローチが可能となる。
第15期第3四半期累計期間(自 平成28年4月1日 至 平成28年12月31日)
当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、経済対策や金融政策の効果により、企業収益や雇用回復の兆しが 見られ、緩やかな回復基調で推移したものの、円安・株高等の金融市場の変動や、新興国の景気下振れリスク等に より、景気の先行きは不透明なままとなっております。その中で電子工業の状況は、スマートフォン等の通信機器 や、液晶テレビ等の映像機器など、民生用電子機器を筆頭として全体需要が低迷していることにより、それらの中 身を構成する電子部品の輸出等に影響が出た他、当社が所属する電子回路基板産業も横ばい成長(微増)がより顕 著となりました。
こ の よ う な 状 況 の 下 、 当 社 で は こ れ ま で 培 っ た ウ ェ ブ ・ マ ー ケ テ ィ ン グ の ノ ウ ハ ウ や 実 績 を 元 に 、 G o o g l eや Yahoo!等の検索エンジンにおいて、顧客がプリント基板に関連するキーワードをインターネット検索した際に、検 索結果で当社のウェブサイトが上位に表示されるようにする「検索エンジン最適化(SEO対策)」の取り組みや、 同 検索 エン ジン が販 売 す る「イ ンタ ーネ ット 広告 ( リ ステ ィ ング広告 )」 への 出稿 を 主 軸と して、新 規 会員登 録
(リード顧客)の獲得活動を積極的に展開致しました。認知活動として毎年開催している日本最大級のハードウェ アコンテストGUGEN(ぐげん)展示会・授賞式を12/17(土)に開催し、来場者数は505人を記録しました。また、 既存顧客からの収益の最大化を目論み、製品量産向けの「量産コース」の専用ページをオープンし、需要拡大を図 るとともに、既存顧客へ訪問を行い対面でのサポートの強化も行ってまいりました。
以上の結果、当第3四半期累計期間の売上高は新規顧客の増加により1,324,520千円となりました。営業利益は 仕入原価低減により粗利率が改善、さらに販管費の抑制により163,425千円、経常利益は164,656千円、四半期純利 益は108,169千円となりました。
なお、当社はプリント基板のEコマース事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しており ます。
(2)キャッシュ・フローの状況
第14期事業年度(自 平成27年4月1日 至 平成28年3月31日)
当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前事業年度末と比べて36,106千円増加 し、182,244千円となりました。
当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度における営業活動の結果得られた資金は、48,294千円(前期比8.9%増)となりました。この主な要 因は、税引前当期純利益95,165千円の計上、売上債権の減少46,540千円の増加要因がある一方で、仕入債務の減少 51,250千円等の減少要因があったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度における投資活動の結果得られた資金は、17,403千円(前事業年度は23,927千円の支出)となりまし た。この主な要因は、保険解約による収入が30,729千円あった一方で、無形固定資産の取得による支出12,549千円 があったことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度における財務活動の結果支出した資金は29,584千円(前期比38.4%減)となりました。この主な要因 は、短期借入金の純減額20,000千円、長期借入金の返済による支出9,584千円があったことによるものです。
2【生産、受注及び販売の状況】
(1)生産実績
当社は、生産活動を行っていないため、生産実績は記載しておりません。
(2)商品仕入実績
当社はプリント基板のEコマース事業の単一セグメントであり、第14期事業年度及び第15期第3四半期累計期間 における仕入実績は次のとおりであります。
第14期事業年度
(自 平成27年4月1日 至 平成28年3月31日)
第15期第3四半期累計期間
(自 平成28年4月1日 至 平成28年12月31日) 金額(千円) 前年同期比(%) 金額(千円)
1,245,108 102.5 898,919
(注)1.金額は仕入価格によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(3)受注状況
当事業は受注から販売までの期間が短く、販売実績と近似するため記載を省略いたします。
(4)販売実績
当社はプリント基板のEコマース事業の単一セグメントであり、第14期事業年度及び第15期第3四半期累計期間 における販売実績は次のとおりであります。
第14期事業年度
(自 平成27年4月1日 至 平成28年3月31日)
第15期第3四半期累計期間
(自 平成28年4月1日 至 平成28年12月31日) 金額(千円) 前年同期比(%) 金額(千円)
1,717,051 101.9 1,324,520
(注)1.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2.主要な販売先については、総販売実績に対する割合が100分の10以上の相手先がいないため、記載を省略い たします。
3【対処すべき課題】
当社で取扱うプリント基板 は、玩具等の一般消費者向けから人工衛星 まで、現代生活で必要とされるあらゆる電 子機器に使用されています 。当社の経営スローガン「開 発環境をイノベーションする」を進め、顧客 が開発しやす い環境を整えるため、基板を「より安価に」「 より良い製品で」「よりシンプルに」製造して迅速 にお届けするこ とで、顧客に対して親身で効率的なサービス提供を続けて事業を拡大していく方針です。
そのため、以下の事項を主要な課題と認識して、事業展開を図ってまいります。
(1)営業力の強化
①新規顧客の獲得
既存顧客 からの口コミ紹介による 獲得が全体 の4割近くを占めるため 、現利用顧客へのサポート体制を充実 させ、評 価頂く状況を続けることを重視しております。そのため顧客毎に属性、基板の利用用途、基板 の仕様 等をまとめた「顧客データ台帳」を作成し、顧客毎のニーズに応じたサポートを展開しております。
またマーケティング活動として、リスティング広告、SEO対策、業界専門紙への広告による見込顧客獲得活動 を主体に、電気・電子業界関連展示会(年5回)への 出展で、幅広い顧客層へコンタクトしております 。また 無料メールマガジンやインターネット広告掲載及び技術雑誌などマスメディア媒体 を組み合わせた新規獲得、 再注文、離脱防止に努めてまいります。
②中堅・大企業など高い要求水準の顧客へのアプローチ
当社は、プリント基板のEコマース事業を継続して既存顧客から評価頂いているため、中堅・大企業・高等教 育機関など価格・品質・納期面で高い要求水準を持つ顧客の利用が拡大しています。こうした 顧客に当社のサ ービスを一層ご理解頂 き、価格・品質・納期面で安心 して利用 して頂くことが、事業の安定成長の柱となると 考えております。一方、高い要求水準の顧客の安定した高品質と、納期遵守の要求 に対応する国内外の提携仕 入先には、顧客の信頼に応えられるように当社が十分に指導してまいります。
③提案及び企画営業体制の強化
当社は小規模組織で、営業部門も少数精鋭ですが 、「P板.com」運営のノウハウを活かした提案及び企画に より、特定顧客への 個別営業活動 も推進しております。今後、受注増加が予想されるため、営業ツールやマニ ュアル等を整備して、即戦力となる営業人員を採用して人材を育成、営業力強化を図ってまいります。
④親身で効率的なサービス提供
当社のインターネット 通販は、大量均一商品の受注販売と異なり、当社の顧客 サポートの担当者の顔が見え る点が特長です。基板 の持つカスタマイズ (顧客による 特別仕様)の性格上、良質な顧客層 を掴んで 継続取引 を頂く上で電子メールや 電話を通じた適切 な顧客サポートが大事です。少数精鋭の運営体制 において、親身で 効率的なサービスを提供できる優秀な人材の確保と育成が必要であります。
(2)当社ウェブサイト利用客のための利便性向上
インターネット業界 における技術革新のスピードは速く、マーケティング手法 やサービス形態が日々進化し ております。その中でも、本来の研究開発に注力したい 技術者に事務的な負担をかけないように、ウェブサイ ト、システムの使い勝手と利便性 を追求することが競合との差別化のポイントです 。最先端 の技術動向の把握 と技術力 の向上に努めながら、顧客の要望 を先取りした 改善を進めるために、今後 の設備投資 の重点分野と捉 えて設備投資、人的資源を投入してまいります。
(3)内部管理人員の充実
今後当社が高収益体質 を志向するために、少 数精鋭を貫きながらも顧客の要求水準に応えて商品・サービス の質を高めていく必要があります。特に内部管理体制については、事業の急速な成長に伴い、求められる機能 の範囲が拡大し、高 い専門性も求められる中、情報管理や総務・人事等の分野でコア人材を適宜採用していく 方針であります。
(4)顧客のニーズに応じた事業基盤の拡大
①基板関連の取扱商品の拡大
②事業形態の拡大
成 長著しい IoT産業 を 今後 本 格化する ため に は 、 製品 開発 コ スト はよ り安 価にな るこ とが 求 め られ てお り ま す。中でも、モノを作りたい人と、モノづくりをサポート出来る人をシンプルに繋ぐ仕組みが必要であると当 社は認識しております。モノづくりの上流から下流までインターネット上でサポートする「GUGENプラットフォ ーム」の利用者を増やしていくために、事業形態の拡大が必要であります。
4【事業等のリスク】
以下において、当社の事業の状況、経理の状況等に関する 事項のうち、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性 があると考えられる主な事項を記載しております。当社として必ずしも事業上のリスク要因 に該当しないと考えてい る事項についても、投資家の投資判 断上、重要と考えられる事項については、投資家に対する積極的な情報開示の観 点から記載しております 。当社は、これらリスクの発生の可能性を認識して 事業活動を行っておりますが、当社の株 式に関する投資判 断は、本項及び本書中の他の記載事項も併せて慎重に検討した上で行われる 必要があると考えてお ります。なお、本文中における将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであり、将来にお いて発生の可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。
(1)当社の事業について
①価格競争激化の可能性について
インターネットを通じた商品の販売は、流通構造の簡素化、販売コストや事務 コスト削減 などの効果を販売 者にもたらします。従って取引 コストの合理化に伴う商品価格の低下を招く可能性があると考えられます。ま た、購入者 にとっても、価格比較 サイトによって事業者間の価格比較が容易となったため、複数の事業者がイ ンターネット上で価格情報を公表している場合、価格競争は激化しやすいと考えられます。当社の取扱商品に ついて、他社がインターネット上で販売する商品が増加した場合には、当社取扱商品の一部 が価格競 争に陥る ことにより収益力が低下し、当社の財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
②競合について
当社のプリント基板のEコマース事業には競合会社が存在します。今後、競合会社が、当社の取扱う商品に領 域を広げたり、また 工場用間接資材の通信販 売事業者 が基板のようなカスタム商品 の販売も対象とするように なると、それら事業者 との競争の激化が予想されます。当社は先行メリットを活かしながら、競合他社との差 別化を図ってまいりますが、他 に優れたビジネスモデルの競合 会社が現れた場合、 当社の提供するサービスが 陳腐化し、既存事業者や新規参入事業者を含めた競争の激化により、当社の財政状態や経営 成績に影響を及ぼ す可能性があります。
③新規事業について
当社は、事業規模の拡大と収益源の多様化を進めるため、今後も引き続き、基板 関連サービスの拡充など積 極的に新サービスないし新規事業に取り組んでいく考えです。これによりシステム投資、広告宣伝費等の追加 的な支出 が発生し、利益率が低下する可能性 があります。また 、新サービス、新規事業を開始した際には、そ のサービス、事業固有のリスク要因が加わると共に、予測とは 異なる状況が発生する等により 新サービス、新 規事業の展開が計画どおりに進まない場合、投資を回収できず、当社の事業及び業績に影響 を及ぼす 可能性が あります。
(2)インターネット利用のリスクについて
①インターネットを利用した営業形態への依存について
当社は、当社の運営するインターネットサイト「P板.com」にて注文を受付け、また販売促進活動も、インタ ーネットを通じた広告掲載、電子メールによるダイレクトメール送付などを顧客への主要なアプローチ手法と しております。このように主にインターネットを使用 した営業形態をとっているため、インターネットを通じ た商取引 の信頼性が失われた場合、もしくはインターネットを通じた商取引の利便性が顧客 に十分に受け入れ られない場合は、当社の財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
②システム、インターネットの障害について
当社の運営するインターネットサイト「P板.com」は、自然災害、事故及び外部からの不正アクセス等のため に、インターネットによるサービスが停止 する恐れがあります 。そのためシステムトラブルが発生した場合で も早期に復旧できる体制を整えております。しかし、大規模な自然災害や社内外の人的要因によるものを含む 事故等の発生や、想定 を上回るアクセスの集中等による 基幹システム及びネットワークの障害等を完全に回避 することは困難であり 、そのような事態が生じた場合 には、当社の財政 状態や経営 成績に影響を及ぼす可能性 があります。
機能しなかった場合、 当社への 顧客流入数が想定数を下回り、当社の財政状態や経営成績に多大な影響を及ぼ す可能性があります。
④インターネットによる風評被害
ソーシャルメディアの急激な普及に伴い、インターネット上の掲示板への書き込みや、それを要因 とするマ スコミ報道等による風評被害が発生・拡散した場合、 その内容の正確性にかかわらず、当社の経営にとってマ イナスの影響が生じ、当社の事業展開、財政状態や経営成績に影響を及ぼす恐れがあります。
(3)仕入・物流関係のリスク
①仕入先への業務の委託
当社は、主に基板に関わるサービスである設計、製造、実装やそれらに付随する業務の全部又は一部につい て、他社 に委託しています。当社の仕入先・業務委託先は業歴も長く、安定した取引関係を維持してきました が、何らかの事由により委託先が当社の期待通りに業務を行うことができない場合、当社の事業展開に影響を 及ぼす可能性があります。
②物流拠点の集中・依存について
当社の国外仕入先からの、商品の納入から取引先への出荷までの一連の業務を関東地区の物流倉庫に委託し ており、業務機能の集中によるリスクが存在します。リスク発生時における国外から国内への仕入先の切り替 えなど対応体制の整備は常に行っておりますが、万が一対応能力を超えるような大災害が発生した場合は、当 社の財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
③委託配送料の値上げリスク
商品の出荷配送を依頼している運送業者から 、原油高騰等が生じた 場合、委託配送料の値上げ要請 を受ける 可能性があり、その場合は、当社の財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(4)外部要因について
①外国為替レートの変動について
当社の国外仕入先からの仕入は、為替相場変動リスク回避のため、円建ての取引を中心としておりますが、 大幅な為替相場の変動があった場合には、仕入価格が変動する 可能性があり、その 場合、当社の財政 状態や経 営成績に影響を及ぼす可能性があります。
②生産国のカントリーリスクについて
当社の国外仕入先からの商品は、韓国・台湾・中国などアジア各国からの輸入 によるものです。このためア ジア各国等の政治情勢、経済環境、自然災害等により 製造が滞った場合、又は輸送 が困難となった場合には、 当社の業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
③国内の景気動向の影響について
当社の登録会員は拡大傾向にあり 、また主要顧客の需要 は継続的に発生していることから 、当社の業績は相 対的に景気変動の影響は受け難い傾向にあると思われます。しかし、国内における景気動向 の変化に伴い、当 社の主要 な顧客の業績が急速に悪化する時期に当社が迅速かつ 十分に対応できない場合、当社の財政 状態や経 営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(5)法的規制について
①法的規制について
当 社 の 事 業 は 、 「 不 当景 品 類 及 び 不 当 表 示 防 止 法 ( 景 品 表 示 法 ) 」 、 「 特 定 商 品 取 引 法 」 、 「 製 造 物 責 任 法」及び「不正競争防止法」等による法的規制を受けております。そのため、従業員教育の徹底、コンプライ アンス体制の整備など管理体制の構築等により法令遵守 の体制 を整備しております。しかし 、将来にわたり、 販売した 商品及びその 広告表現等において安全上の問題や表示表現等の問題が発生する可能性 があります。こ れらの問題が発生した場合、多額のコストや当社のイメージ低下による売上の減少等が想定 され、当社の財政 状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
事態により 、個人情報の漏洩その他不適切な処理が行われた場合、当社の社会的信用度が低下したり、当社の 運営する「P板.com」の信頼性等が毀損し、セキュリティシステム改修の為の多額の費用が発生するなど、当社 の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
③知的財産権について
当社は、第三者の知的財産権を侵害しないよう、十分な注意を払っておりますが、当社の事業分野で当社の 認識していない知的財 産権が既に成立している可能性又 は新たに当社の事業分野で第三者による知的財 産権等 が成立する可能性があります。かかる場合 は、第三者の知的財産権等を侵害することによる 損害賠償請求や差 止請求等又は当社に対するロイヤリティの支払い要求等 を受けることにより、当社の事業及 び業績に影響を及 ぼす可能性があります。
④訴訟について
当社事業 に関しては、常に顧問弁護士と相談 しながら推進しております。しかし 当社の事業分野のすべてに おける法的現況を把握することは困難であり 、当社が把握できないところで法律を侵害している可能性 は、完 全には否定できません。損害賠償又は商品 の販売差止等 の請求 を受ける 場合は、当社の財政 状態や経営成績に 影響を及ぼす可能性があります。
⑤法令面の社員教育
当社では 、社員教育の徹底、コンプライアンス体制の整備、販売管理体制の構築、また、適宜、顧問弁護士 のアドバイスを受ける等、法的規制を遵守 する管理体制 の整備 に努めております。しかし、クレーム・トラブ ル等が生じた場合や、法令に違反する行為がなされた場合、及び法令改正や新たな 法令制定が行われた 場合に は、当社の事業活動、財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(6)組織体制について
①特定人物への依存について
当社の創業者であり代表取締役である田坂正樹は、当社の経営方針 ・戦略の決定及び事業推進等の面におい て重要な役割を果たしております。同氏は、引き続き当社代表取締役として経営を統括する 予定ですが 、当社 では、同氏 に過度に依存しない経営体制の構築を進めるべく、優秀な人材を確保し、役職員の質的向上に注力 していく方針であります。しかし 、同氏が何らかの理由で当社の経営に携わることが困難になった場合、当社 の事業戦略、財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
②有能な人材の確保や育成について
当社は小規模な組織 でありますが、事業規模の拡大及び業務内容の多様化に対応するため、各部門にて優秀 な人材の採用と育成 に努めております。しかし、当社の事業規模の拡大に応じた人材育成や採用等が計画通り 進まないまま 、競合他社との人材獲得競争が激化して 人材が流出する場合は、適正 な人材配置 が困難 となり、 競争力低下 や業容拡大の制約要因となることから、当社の財政 状態や経営成績に影響を及ぼす可能性がありま す。
③自然災害、感染症流行、事故、有事等の災害復旧対策等について
当社は、従業員の生命・安全の確保と共に被災に耐える 環境の整備 に努めておりますが、当社の本社と事業 活動、人的資源は首都圏に集中 しており、地震等の自然災害や、感染症流行他の事業活動継続に支障 をきたす 事件やテロ・ 紛争等が発生した 場合、想定外の被災や有事の影響による業務中断や業務不能の事態、被災から の復旧遅れ等により、当社の財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(7)その他について
①新株予約権(ストック・オプション)行使による株式価値の希薄化について
当社では 、役員や従業員に対して、業績向上に対する意欲の向上及 び経営参画意識の高揚等 に有効な制度と してストック・オプション制度 を採用しております。当該制度により割り当てられた新株予約 権が全て行使さ れた場合の新株発行数は300,000株であり、発行済株式 総数2,040,000株の14.7%に相当しております。これら のストック・オプションが権利行使された場合、当社の株式が新たに発行され、既存の株主 が有する 株式の価
けていないこと等、 独立的な運営を実施することができております。しかしながら、大株主としての方針に変 更が生じた場合には 、会社業績に対して競争力の低下 や業容拡大の制約要因となる 可能性もあります。また将 来的に同株主により当社株式が売却された場合、当社株式の市場価格や流通状況に影響を及ぼす可能性 があり ます。
③配当政策に関するリスク
当社は、株主に対する利益還元を重要な経営 課題と認識 しており、企業体質の強化と将来 の事業展開のため に内部留保 を確保しつつ、安定的かつ継続 的に業績の成長に見合った成果を配当することを基本方針としてお ります。したがって、業績動向を考慮しながら将来の事業展開と経営体質の強化のために必要な内部留保を確 保しつつ 、利益還元実施を検討する所存でありますが、現時点において配当実施の可能性及びその実施時期等 については未定であります。
④資金使途と資金調達に関するリスクについて
当社が計画している公募増資の資金の使途については、システム開発投資、広告宣伝費及 び運転資金等に充 当する予定であります。しかしながら、環境 の変化などによって十分な資金調達を行えない場合、競争力低下 や業容拡大の制約要因となる可能性もあります。また 、当初の計画に沿って調達資金を使用 した場合 でも、想 定していた投資効果を上げられない可能性があります。
⑤役員が実質的に所有している会社の所有株式に係る担保権設定について
当 社 代 表 取 締 役 で あ る 田 坂 正 樹 が 実 質 的 に 所 有 し て い る 株 式 会 社 イ ン フ ロ ー と 株 式 会 社 三 井 住 友 銀 行 ( 以 下、本⑤において「銀行」という 。)との 間には金銭消費貸借契約が締結されており、当該契約に基づき、同 社が保有する 当社株式777,000株のうち747,000株には、本書提出日現在、同社 が銀行 に対して負担する債務の 担保として 担保権が設定されています。このため、同社 が銀行 に対する 債務を履行 しなかった場合には、その 債務の弁済に充当するため、銀行 により担保権設定対象株式の処分が行われる可能性があります。担保権設定 対象株式の総数747,000株は、当社の発行済株式 総数2,040,000株の36.6%に相当しており、当社株式の市場価 格に影響を及ぼす可能性があります。
なお、本書提出日現在 においては、マザーズへの上場後 に同社が当該債務を履行して、直 ちにすべての担保 権の解除を行う予定であります。
5【経営上の重要な契約等】
該当事項はありません。
6【研究開発活動】
該当事項はありません。
7【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。
(1)重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。こ の財務諸表の作成にあたっての会計方針は、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 重 要な会計方針」に記載のとおりです。なお、この財務諸表の作成にあたっては、経営者による会計方針の選択・適 用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者は、これ らの見積りについて、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性 のため、これらの見積りと異なる場合があります。
(2)財政状態の分析
第14期事業年度(自 平成27年4月1日 至 平成28年3月31日)
①資産の部
流動資産合計は、前事業年度末に比べて6.7%、金額で30,019千円減少し、418,173千円となりました。これは、 主として現金及び預金が36,106千円増加しましたが、売掛金が46,540千円、前払費用24,054千円が、それぞれ減少 したこと等によります。
固定資産合計は、前事業年度末に比べて0.4%、金額で235千円増加し、54,311千円となりました。これは、主と して建物附属設備(純額)が1,143千円、保険積立金1,009千円、破産更生債権等3,407千円がそれぞれ減少し、ソ フトウエアが5,340千円増加したこと等によります。
この結果、総資産は、前事業年度末に比べて5.9%、金額で29,783千円減少し472,485千円となりました。
②負債の部
流動負債合計は、前事業年度末に比べて23.8%、金額で86,073千円減少し、274,940千円となりました。これ は、主として買掛金が51,250千円、短期借入金20,000千円、未払金10,673千円が、それぞれ減少したこと等により ます。
固定負債合計は、前事業年度末に比べて36.4%、金額で5,273千円減少し、9,223千円となりました。これは、主 として長期借入金が6,084千円減少したこと等によります。
この結果、負債合計は、前事業年度末に比べて24.3%、金額で91,346千円減少し、284,164千円となりました。
③純資産の部
純資産合計は、前事業年度末に比べて48.6%、金額で61,563千円増加し、188,320千円となりました。これは、 当期純利益により利益剰余金が61,563千円増加したことによるものです。
第15期第3四半期累計期間(自 平成28年4月1日 至 平成28年12月31日)
①資産の部
当第3四半期会計期間末における総資産は、598,349千円となりました。これは主に、現金及び預金275,697千 円、受取手形及び売掛金231,424千円、商品(棚卸資産)19,034千円、主にソフトウェアで構成される無形固定資 産27,533千円等で構成されております。
②負債の部
当第3四半期会計期間末における負債合計は、301,459千円となりました。これは主に、買掛金193,494千円、未 払法人税等35,989千円、賞与引当金9,903千円、退職給付引当金7,320千円等で構成されております。
③純資産の部
当第3四半期会計期間末における純資産合計は、296,890千円となりました。これは主に、資本金34,000千円、 利益剰余金262,490千円等で構成されております。
(3)経営成績の分析
第14期事業年度(自 平成27年4月1日 至 平成28年3月31日)
①売上高
当事業年度の売上高は、前事業年度に比べて1.9%、金額にして32,755千円増加の1,717,051千円となりました。 主な要因は、新規会員登録の獲得による会員数の増加などによるものです。
詳細は、「第2 事業の状況 1 業績等の概要 (1)業績」をご参照下さい。
②売上原価
当事業年度の売上原価は、売上高が増加したことにより、前事業年度に比べて2.2%、金額にして27,164千円増 加の1,243,155千円となりました。
③販売費及び一般管理費
当事業年度の販売費及び一般管理費は、上場関連費用の増加などにより、前事業年度に比べて2.3%、金額で 9,303千円増加し、414,265千円となりました。
④営業外収益、営業外費用
当事業年度の営業外収益は、8,783千円となりました。これは、協賛金収入が前事業年度より4,537千円減少、大 手メーカー主催イベントの運営委託手数料などの受取手数料4,297千円、為替差益498千円の増加などが主な要因で す。営業外費用は、支払利息等により465千円となりました。
⑤特別損益
当事業年度の特別損益は、27,217千円の利益となりました。これは主に保険解約益の計上によるものです。
これらの結果により、当事業年度の営業利益は59,630千円、経常利益は67,948千円、当期純利益は61,563千円と なりました。
第15期第3四半期累計期間(自 平成28年4月1日 至 平成28年12月31日)
①売上高
当第3四半期累計期間の売上高は、1,324,520千円となりました。主な要因は、積極的な新規会員登録(リード 顧客)獲得活動やサービス機能強化に努めてきたことにより売上が堅調に推移したことによるものであります。
②売上原価
当第3四半期累計期間の売上原価は、891,274千円となりました。
③販売費及び一般管理費
当第3四半期累計期間の販売費及び一般管理費は、269,820千円となりました。これは主に人件費144,091千円 と、支払報酬、広告宣伝費、荷造運賃発送費、外注費等の人件費以外の経費125,728千円によるものです。
③営業外収益、営業外費用
当第3四半期累計期間の営業外収益は、協賛金収入等の計上により3,731千円となりました。営業外費用は、株 式公開費用等の計上により2,500千円となりました。
④特別損益
当第3四半期累計期間の特別損益は発生しておりません。
これらの結果により、当第3四半期累計期間の営業利益は163,425千円、経常利益は164,656千円、四半期純利益 は108,169千円となりました。
(4)キャッシュ・フローの状況
「第2 事業の状況 1 業績等の概要 (2)キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。
(5)経営成績に重要な影響を与える要因について
経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 4 事業等のリスク」に記載しておりま す。
(6)経営戦略の現状と見通し
当社は、「開発環境をイノベーションする」という経営スローガンの下、電気・電子エンジニアの開発における 課題を解決するサービスを提供しております。IoT産業の市場が今後本格化していき、様々な業界の新規参入が見 込まれております。当社が展開しているEコマース事業の形態は、新規参入の企業にとって利用しやすい形態であ り、市場の成長と共に当社の事業も拡大していくものと見込んでおります。
このような変動する市場環境に対して、市場のニーズを満たすサービスを継続的に運用出来るように、既存サー ビスの拡大も積極的に取り組んでいくことで、エンジニアが抱える課題を一つでも多く解決出来るように努めてま いります。
(7)経営者の問題意識と今後の方針について
当社が今後の事業を拡大し、継続的な成長を行うために、経営者は「第2 事業の状況 3 対処すべき課題」 に記載しております課題に対処していくことが必要であると認識しております。また、IoTによる市場拡大のニー ズを取り込むためには、当社の、オーダーメイドの商材をインターネット上で直販出来る仕組の利便性向上が不可 欠であり、今後も強化を行っていく方針であります。
第3【設備の状況】
1【設備投資等の概要】
第14期事業年度(自 平成27年4月1日 至 平成28年3月31日) 当事業年度において重要な設備投資はありません。
また、当事業年度において重要な設備の除却、売却はありません。
第15期第3四半期累計期間(自 平成28年4月1日 至 平成28年12月31日) 当第3四半期累計期間において重要な設備投資はありません。
また、当第3四半期累計期間において重要な設備の除却、売却はありません。
2【主要な設備の状況】
平成28年3月31日現在
事業所名 (所在地)
設備の内容
帳簿価額
従業員数 建物附属設備 (人)
(千円)
工具、器具及び備品
(千円)
ソフトウエア
(千円)
本社
(東京都千代田区)
事務所設備等 2,677 810 19,738 11(9)
分室
(東京都千代田区)
セミナールーム設備等 239 - - 5
(注)1.上記の金額には消費税等は含まれておりません。
2.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数(パートタイマー、人材会社からの派遣社員)は、年間の平均人 員を( )外数で記載しております。
3.当社は、プリント基板のEコマース事業の単一セグメントとしておりますので、セグメント別の記載を省略 しております。
4.現在休止中の主要な設備はありません。
5.本社及びセミナールームの建物を賃借しており、年間賃借料は11,289千円であります。
3【設備の新設、除却等の計画】(平成28年12月31日現在)
(1)重要な設備の新設等
当社は、プリント基板のEコマース事業の単一セグメントのため、セグメント別の記載を省略しております。
事業所名 (所在地)
設備の内容
投資予定額
資金調達方法 着手年月
完了予定 年月
完成後の 増加能力 総額
(千円)
既支払額 (千円) 本社
(東京都千代田区)
当 社 W E B サ ー バ ー の増強
25,000 - 増資資金 平成29年10月 平成32年3月 (注)2
(注)1.上記の金額には消費税等は含まれておりません。
2.完成後の増加能力については、計数的把握が困難であるため、記載を省略しております。
(2)重要な設備の除却等 該当事項はありません。
第4【提出会社の状況】
1【株式等の状況】
(1)【株式の総数等】
①【株式の総数】
種類 発行可能株式総数(株)
普通株式 8,160,000
計 8,160,000
②【発行済株式】
種類 発行数(株)
上場金融商品取引所名又は 登録認可金融商品取引業協会名
内容
普通株式 2,040,000 非上場
完全議決権株式であり、株主とし ての権利内容に何ら限定のない当 社において標準となる株式であり ます。なお、単元株式数は100株 であります。
計 2,040,000 - -